顎関節症

口や顎の違和感は
顎関節症のサイン

顎関節症

「口を開閉するとき、顎に痛みや違和感がある」、「口を開閉するとき、カクカクと異音がする」、「口を開閉しにくい」、「顎の動きが悪く、食事や会話がしにくい」といった症状がある場合、顎関節症の可能性があります。顎関節症は小児にはあまり見られませんが、10歳代以降であれば年齢性別を問わず発症する疾患です。そのため、口や顎に違和感、痛みを感じた場合は、早めに当院にご相談ください。

こんな症状があれば顎関節症かもしれません

  • 口を開けるときにカクンという音がする
  • 顎を動かすと痛みや違和感がある
  • 以前とはかみ合わせが変わった気がする
  • 口を開けると痛みや違和感がある
  • 大きく口を上げると、顎が曲がっている気がする
  • 人差し指から薬指までの3本を縦にして口に入れることが困難
  • 硬いものを食べると顎が痛い
  • こめかみや耳の前側、頬などに痛みがある

上記のようなお悩みは、顎関節症かもしれません。ぜひ当院までお気軽にご相談ください。

顎関節症の原因

顎関節症は複数の要因が絡み合って発症することが多い疾患です。
発症リスクを高める要素としては、顎への外傷、歯ぎしりや食いしばり、精神的ストレス、かみ合わせの異常、神経系のトラブルなどがあります。また、この中で比較的多い要因となるのは、歯ぎしり、食いしばりであるとも言われています。
歯ぎしり、食いしばりは日中にはある程度注意することができますが、睡眠中の行為を減らすのは容易ではありません。そのため、当クリニックはスプリントという器具を就寝時に装着する治療も行っています。

顎関節症のリスクになる行動

食事の噛むときの左右バランス

右側、または左側の歯だけで食事をすることが習慣になると、特定部位だけに負荷がかかるので顎関節症のリスクが高まります。

歯ぎしり・食いしばりの習慣

歯ぎしり、食いしばりの力はかなり強いので、顎に負担をかけます。特に就寝中の歯ぎしりや食いしばりは歯や顎への負荷が大きくかかりますから、マウスピースを装着して就寝する治療が有効です。

口まわりの悪習悪癖

頬の内側を噛んだり、唇を噛んだりするクセがあると、かみ合わせのバランスが崩れやすいことが知られています。かみ合わせに異常が発生すると歯への負荷が高まりますし、顎関節症のリスクも上がります。そのため、前述のような好ましくない習慣があれば、意識的に改善することをおすすめします。

顎関節症の治療

顎関節症の治療方法は複数存在しており、悪癖の解消と安静、投薬、ストレッチやマッサージ、器具を使った治療に大別されます。投薬においては、痛み止めの非ステロイド系消炎鎮痛薬や三環系抗うつ薬などを状況に合わせて処方します。ストレッチやマッサージは筋肉の負荷が大きいときの選択肢です。
就寝時の歯ぎしりや食いしばりが強い方には、スプリントと呼ばれるマウスピース状の器具を装着して就寝することで、顎への負荷を減らし、関節のずれを修正していく治療を提案することが多いです。

ストレスの緩和も大切です

日常生活の中で精神的なストレスが多いと、顎の筋肉に緊張が起こって顎関節への負荷となることが知られています。また、上下の歯は通常は接触していない方が望ましいのですが、日常的に上下の歯を合わせる癖があると、脳にストレスがかかることも知られています。そのため、日常生活の中でできるだけストレスを解消することや、好ましくない習慣を意識的に解消していくことが、顎関節症の緩和に役立つのです。

電話アクセストップに戻る